リハビリテーション部
脳疾患リハビリテーション
脳疾患リハビリテーションでは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害や頭部外傷後におこる後遺症に対して診療を行っています。
主な対象疾患
- くも膜下出血
- 脳出血
- 脳梗塞
- 頭部外傷
- 神経難病
脳が損傷を受けると、次のような障害が残ります。
- 歩けない、手が使えないといった手足の麻痺
- 記憶できない、理解できないといった高次脳機能障害
- 話せない、飲み込めないといった言語・摂食機能の障害
脳の障害は多岐にわたるため、それぞれの症状に対し、医師・看護師・栄養士・薬剤師・ソーシャルワーカーなどと連携し、発症翌日からリハビリテーションを行っています。
運動器リハビリテーション
転倒や交通事故による骨折や、筋・靱帯損傷などの外傷、加齢による膝や脊柱の変形などの整形外科疾患を対象としています。早期回復をめざし、手術前から管理・運動指導を行っています。必要に応じて手術に立ち会い、手術翌日から効果的にリハビリテーションを行えるシステムをとっています。また、家屋調査をして、早期の在宅復帰・社会復帰につなげられるようにリハビリテーションを行っています。
主な対象疾患
- 骨折
- 筋・じん帯・腱損傷
- 切断
- 末梢神経損傷
- 脊椎圧迫骨折
- 脊柱管狭窄症
- 頸椎捻挫
- ヘルニア
循環器(心臓)リハビリテーション
医師の指示のもと、心臓の機能や体力に合わせた運動プログラムを行い、心臓と肺の機能を高めて体力・筋力そして自信をつけて、一日も早く快適な生活へもどり、再発を予防しながら退院後も充実した日々を過ごしていただくことを目的としています。
主な対象疾患
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心不全
- 閉塞性動脈硬化症
- 脊椎圧迫骨折
- 心大血管術後
- 大動脈疾患(瘤・解離)
多職種介入によるチーム医療の実践
モーニングカンファレンス(火曜・水曜・金曜)
理学療法士から状況報告を行い、リハビリテーション方針などの情報をチームで共有しています。 栄養士、薬剤師からは指導状況、社会福祉士からは在宅サービスに関する報告を行っています。
回診(木曜)
医師とともに病室を訪室し、医師が患者様の状態を説明し、情報を共有しています。
病棟カンファレンス(月曜)
お一人おひとりの症状に応じたリハビリテーション提供します
心臓リハビリテーションにより、運動能力が増加して楽に動けるようになることで、心不全や狭心症、閉塞性動脈硬化症の症状が改善するといった身体的能力の改善、さらには不安が改善し精神的な負担軽減の効果があり、快適な社会生活が送れるようになります。
理学療法士が中心となり、歩行練習や自転車をはじめとした有酸素運動、筋力トレーニングを行っています。入院中は主治医の許可に合わせて開始し、退院後も自宅で継続できる運動についてアドバイスをしていきます。
運動は心臓に負担がかからないよう、患者様の症状に応じた適切な負荷量を決定し、適切な運動を促しています。
退院後も継続してサポートします
患者様それぞれで生活背景が異なり、家屋改修や在宅サービス(通所介護、訪問リハビリテーションなど)の利用、ご自宅に戻られてからの生活管理(栄養、服薬)が必要となります。退院後の生活環境などの調整のためリハビリテーションスタッフと社会福祉士、栄養士、薬剤師の多職種によるチームで退院後も患者様をサポートしています。
呼吸器リハビリテーション
呼吸器リハビリテーションは、下記の症状や状態を改善し、少しでも楽に生活してもらうことを目的としています。
- 長く続く咳や痰(たん)
- 階段の上り下り時の息切れ、あるいはちょっとした動作での息切れ
- 段差など住宅環境が原因で自宅での在宅酸素療法が困難
主な対象疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 気管支喘息
- 肺炎
- 肺がん
- 気管支拡張症
医師をはじめ、看護師、管理栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカー、臨床心理士などが参加するカンファレンスを行い、退院後の生活および社会復帰を見据えた支援を行っています。また、退院後も外来でリハビリテーションを継続していただき、医師と連携し再発予防にも努めています。