外科/大腸肛門センター
〝より低侵襲〟をモットーにロボット支援下手術にも対応しています
虫垂炎や胆石症から、胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓・乳腺などの悪性疾患まで幅広く、年間400件以上におよぶ外科手術に対応しています。さらに、365日・24時間、緊急手術も可能な受け入れ体制を整え、地域の中核病院としての責任も果たしています。
外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、内視鏡技術認定医、がん治療認定医も揃い、豊富な知識と経験を持つ医師による専門性の高い診療を行っています。特に高い技術を要する〝より低侵襲〟な腹腔鏡手術は腹部手術の7割超に上ります。2024年9月には当院で「ダビンチXi」を導入し、10月から手術をスタートしました。11月からは結腸がんに対するロボット支援下手術を行っています(詳細は下記をご参照ください)。
女性の医師の診察を希望される患者様はお気軽にお問い合わせください。
- 診療日時
- 月~土曜 9:00~12:00、14:00~17:00
(外来受付 8:30~11:30、13:30~16:30)
※再来予約がある方は8:00より自動再来受付機のご利用ができます
※検体検査(予約分)は8:30より順次開始します
※木曜午後の下西医師の診療は完全予約制です。専門外来:腹腔鏡外来となります
※大腸肛門センターは時間が異なります。外来担当医表をご確認ください
- 連絡先
- 【予約・変更・キャンセル】
0120-87-0062/0120-87-0079
(電話受付 月~土曜 9:00~13:00、14:00~17:00)
※従来の番号(0944-87-0039/0944-87-0066)も利用可能ですが、通話料がかかります
2007年より、がん手術にも導入した「腹腔鏡手術」
腹腔鏡手術は、全身麻酔下におなかに小さな穴を数カ所開け、カメラと特殊な器具を挿入してテレビモニターを見ながら行う手術です。キズが小さいため、開腹手術に比べて術後の痛みが少なく、体力の回復が早いため、早期に社会復帰できるなどのメリットがありますが、術者は高い技術を要し、行える病院も限られます。
2007年以来、がん手術にも腹腔鏡手術を導入し、数多くの治療実績を重ねてきました。胃がんや大腸がん、虫垂炎、ヘルニア、腸閉塞の手術でも積極的に行っています。
当科では「腹腔鏡外来」を開設し、胃がん、大腸がん、胆石症、ヘルニアなど「開腹手術と言われたが、腹腔鏡手術ができないか尋ねたい」など、腹腔鏡手術全般の相談に日本内視鏡外科学会技術認定医が対応しています。患者様はもちろん、医療機関からのご相談、セカンドオピニオンも受け付けます。お気軽にご相談ください。
シミュレーション風景
2024年10月から、高木病院ではより安全安心で低侵襲な手術を実現し、最先端の医療を地域の皆様に提供するために「ダビンチXi」を導入しました。当科では結腸がんに対する「ダビンチXi」によるロボット支援下手術を行っています(保険診療)。
ロボット支援下手術は、これまで技術的に難しいとされていた腹腔鏡手術の欠点を補い、より精緻で安全な手術を可能とします。
患者様の皮膚を切開する傷口は、鉗子を挿入する5~12㎜ほどの幅の小さな傷で実施可能です。そのため、疼痛が小さく、社会復帰がより早くなります。細密な動きで操作するために術後の回復も良好で、少ない出血量・入院期間短縮に加え、機能温存もより期待できるという特徴を持ちます。患者様に、より質の高い医療をお届けできることを目指し、積極的にロボット支援手術を行っていきます。ご希望の方は主治医にご相談ください。
- 下行結腸がんに対するロボット支援下手術
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高木病院では、2023年4月より、赤木由人大腸肛門センター長を迎え、新たに大腸肛門センターを開設いたしました。
当センターでは、肛門の病気、大腸がん、炎症性腸疾患、骨盤底疾患、排便障害(便秘・下痢)など、あらゆる大腸肛門病に対応し、専門的な治療を実践しています。
おしりの痛みや出血、排便の不調、大腸がんの不安など気軽にご相談ください。
当院は日本大腸肛門病学会の認定施設です。
大腸がんは、①大腸ポリープが悪性化することや②正常なところが直接、悪性化して発生します。大腸がんは、早期発見すればほぼ100%治癒できるがんですが、初期段階では無症状なので気づかないまま成長していきます。
進行すると、便秘や下痢、血便などの症状や、貧血や体重減少などの全身症状を引き起こします。また、隣接する臓器に進展したりリンパ節や遠隔臓器(肝、肺など)に転移したりすることもあります。しかし、進行しても手術可能であれば抗がん剤などの治療で約70%の人は治ります。市町村や職場の健診などを利用して、症状がないうちに一度は大腸の検査をしましょう。症状がある患者様に対しては、当院外来では最新機器を使った大腸内視鏡検査も実施しています(完全予約制)。
大腸ポリープは大腸の粘膜の一部が盛り上がったように見える〝できもの〟です。多くは良性ですが、よく観察しないと悪性かどうか分からないものもあります。形や大きさによっては切除することで大腸がん予防につながるといわれています。便潜血検査で陽性と診断された方は必ず精密検査を受けましょう。
痔核とは俗にイボ痔と呼ばれ、最も多く見られる痔疾患の代表で、肛門の壁がたるんで膨らんで大きくなった状態です。発生する場所により「内痔核」と「外痔核」に分かれます。内痔核の中身は血管が腫れたもので、主な症状は出血と脱出です。治療は脱出の程度によって軟膏(座薬)、注射療法、手術など異なります。
裂肛とは肛門から奥の部分に生じた裂傷のことで、切れ痔とも言われます。症状は排便時あるいは排便後の痛みです。慢性化すると肛門ポリープや皮膚の出っ張り、肛門狭窄(きょうさく)をきたします。
治療は初期は軟膏や食事指導・緩下剤の投与ですが、狭窄が強い場合は手術になります。
肛門の内側にある直腸との境界の窪みから侵入した細菌が感染巣を形成し、直腸と皮膚の間にできた細い管(トンネル)です。初期では膿が溜まり、熱発や痛みを伴うので、切開して膿を出します。自然治癒は少なく、手術が必要となります。
直腸が翻転して肛門外へ脱出する病気です。高齢の女性に多く、ひどくなると10cm以上脱出することもあります。症状は肛門からの脱出による違和感や粘液による下着の汚れや血液の付着があります。根治には手術が必要になります。
診療日 月~金曜
※曜日によって診療時間が異なりますので外来担当医表をご確認ください
リハビリテーションや放射線治療センター、化学療法室などとも連携し患者様をしっかりとサポートしています。外科とリハビリテーションは緊密な関係にあり、手術後のQOL(生活の質)を上げるためのリハビリテーションは術前からはじまり、患者様の情報は常に担当医と共有しています。化学療法(抗がん剤治療)を行う場合も、主治医と化学療法室が連携を取りながら、患者様に最適な治療を行っています。
看護師によるサポート体制も整い、皮膚・排泄ケア認定看護師による「ストーマ外来」も開設しています。
ストーマとは、手術によっておなかに新しく作られた便や尿の排泄の出口のことを言います。当院「ストーマ外来」では、医師および皮膚・排泄ケア認定看護師が中心となり対応しています。装着方法や皮膚トラブル、日常生活でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。当院以外でストーマ設置の手術をされた方は、まずは高木病院にお電話いただきストーマ担当看護師までご連絡ください。
完全予約制
ストーマ外来実施日/木曜日午後(第2木曜日を除く)