高血圧・心不全センター
患者様個々に合わせた精密医療を心がけています
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(外来受付 8:30~11:30)
※再来予約がある方は8:00より自動再来受付機のご利用ができます
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0120-87-0062/0120-87-0079
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さまざまな心臓病の原因となる高血圧
高血圧の人は日本で4,300万人いると推定され、死因として増え続けている心血管病の最大の危険因子です。脳卒中、心筋梗塞、心不全、解離性大動脈瘤、慢性腎臓病など、健康長寿を妨げる多くの病気の「がん」になっています。特に心不全は、全国の患者数は約100万人と推定されていますが、予後が悪いこと(5年生存率約40%)、入退院を繰り返すなど生活の質が下がることが上げられます。高齢者の増加に比例して急増する状態が「心不全パンデミック」です。
また、高血圧は認知症にも関係していると言われ、睡眠時無呼吸症候群との合併も話題になっています。女性は閉経後から増加し、男性と同じ割合になります。
適切な検査で、正確な診断を行います
心不全の正確な診断には、適切な検査が必要です。患者様の血圧の高さのレベルから、将来、心臓や血管の病気になるリスクを判断します。福岡県内でもまだ少ない、動脈硬化のリスクを計測する「血管内皮機能検査装置」、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)をはじめとする最新の検査機器を揃え、精密に検査した上で、それぞれの段階に応じた治療を選択しています。
当センターでは、上記のほか、心臓超音波検査(心エコー)など一般的な検査に加え、必要に応じて以下の検査を外来で行います。
二次性高血圧除外のための血液検査、動脈硬化の度合いを調べる「ABI・PWV検査」や「頸動脈エコー検査」、冠動脈の狭窄を調べる「冠動脈CT」、心不全診断のための血液検査「BNP測定」など、患者様の状態をより正確に知るためのさまざまな検査が可能です。
そのほか、「運動負荷テスト」、「心配運動負荷試験(CPX)」、「負荷心筋シンチ」などのより専門的な検査にも対応しています。
高血圧治療の2つの柱
高血圧治療の第1の柱は「生活習慣修正」です。
当院では、医師による診療のほか、栄養士による食事管理、理学療法士による運動療法や心臓リハビリテーション、また禁煙外来での禁煙指導など、多職種が連携したチームとなり、患者様のサポートを行っています。
第2の柱は薬物療法です。効き目が異なる優れた降圧薬が出揃っています。最初に使われる主なものは4種類ですが、2種以上を併用する場合も多く、専門の医師が十分にコントロールしながら治療を進めています。
主な降圧薬
- Ca拮抗薬
血管を広げて血圧を下げる - ARB
アンジオテンシンⅡの作用を抑えて血圧を下げる
※アンジオテンシンⅡ=血管を収縮させて血圧を上げる物質 - ACE阻害薬
アンジオテンシンⅡを作らないようにして、血圧を下げる - 利尿薬
尿の出を良くし塩分や水分を減らして血圧を下げる