生殖医療センター
男性不妊外来
高木病院生殖医療センターでは2022年4月に、国内での診療数トップクラスの専門医による男性不妊外来を開設しました。
不妊症の原因の約半数は男性側が関与しているといわれています。
男性不妊についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
また、2022年9月より高度精子機能検査(DFI:DNA断片化指数検査、ORP:精液中酸化還元電位測定)ができるようになりました。一般の精液検査では分からない「精子の質・機能」を評価することができ、男性不妊因子の改善を目指すことができます。
子宮鏡検査・外来子宮鏡手術
当院で行う子宮鏡検査について分かりやすくご紹介します。
※予約制
外来検査と同時に行える子宮鏡手術
当センターでは、子宮鏡のメリットをいかし、2016年から最新の細経硬性子宮鏡による外来子宮鏡手術を行っています(対応症例は下のグラフをご参照ください)。当センターには、日本生殖医学会認定生殖医療専門医および日本産科婦人科内視鏡学会認定子宮鏡技術認定医の資格を持つ常勤医がおり、不妊治療の一環として患者様の今後の妊娠・出産を考え、患者様により安心していただける環境を整えています。
外来手術が可能かどうかは、まずはご受診の上、ご相談ください。
子宮鏡検査の適応は?
- 胚移植を2回以上不成功だった方
- 流産を2回以上繰り返された方
- 超音波検査で子宮内の異常が疑われた方
どのような子宮鏡所見があった?
その場で子宮鏡手術できた割合は?
子宮鏡検査の時間はどれぐらいかかる?
痛み(VASスコア)は?
生理痛程度の痛みがあります。検査前に痛み止めを飲んでおくと痛みが和らぐと思います。ご希望の場合は痛み止めを処方しますのでお申し出ください。
慢性子宮内膜炎(CE)の診断と治療
慢性子宮内膜炎(CE)とは?
外来にて細径硬性子宮鏡とともに子宮内膜病理検査を行うことにより、慢性子宮内膜炎の検査を行っています。
慢性子宮内膜炎の子宮鏡での特徴的所見は?
上記の所見があった場合は組織の採取を行い、「子宮内膜病理検査」を行います。
採取した組織は特殊な免疫染色を行い、形質細胞が増加しているかどうかを顕微鏡で調べて、慢性子宮内膜炎の診断を行います。
もし慢性子宮内膜炎だった場合の治療法は?
PRP療法について
産婦人科におけるPRP療法は、自分の血液から血小板を多く含んだ血漿(PRP)を抽出し、濃縮した血小板で活性化して、放出された成長因子を子宮内に投与することで着床率の上昇が期待できる治療法です。
治療の流れ
- PRP注入当日は、採血・PRPの作製・注入に約2時間かかります
- 他院で治療中の方も、移植スケジュールにあわせてPRP療法のみ当院で行うことができます
- 詳しい内容については個別に医師にご相談ください
費用(全国一律、税込)
費用:1回目 165,000円、2回目 55,000円
着床前遺伝学的検査について
当院は着床前遺伝学的検査実施施設として日本産科婦人科学会に認可され、体外受精・胚移植(ART)反復不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)および着床前染色体構造異常検査(PGT-SR)の施設として承認されています。
着床前遺伝学的検査とは
移植前に受精卵の一部の遺伝子・染色体を検査する方法です。
対象
- 体外受精反復不成功や習慣流産のご夫婦
- 夫婦いずれかの染色体構造異常が確認されているご夫婦(均衡型染色体転座など)
着床前遺伝学的検査の流れ
費用(税込)
着床前遺伝学的検査解析(胚盤胞1個あたり)¥77,000
妊孕性温存について
当院はがん患者様の治療後の人生を見据えたサポートとして、妊孕(にんよう)性温存療法ができる、日本産科婦人科学会の認定施設です。妊孕性温存療法はがん治療前に妊娠するために必要な能力(妊孕性)を温存するための治療で、高木病院では受精卵(胚)、未授精卵子、卵巣の凍結・温存を行っています。認定施設の中でも卵巣の凍結まで行える施設は九州に3施設しかなく、当院は福岡県内で唯一卵巣の凍結・温存を実施しています(2020.12.9現在)。
妊孕性温存受診の流れ
下記の妊孕性温存チェックシートを主治医の先生にご記入いただき、受診の際にご持参ください。
当院における妊孕性温存療法の選択肢
お問い合わせ・予約
高木病院 産婦人科 予約専用ダイヤル
(電話受付 10:00~12:00、14:00~16:00)※日・祝日除く