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医療法人社団高邦会 高木病院

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2026.06.08NEW

パーキンソン病NEWS【vol.10】原因タンパク質を直接見る時代へ―αシヌクレインPETの最新研究

パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺および関連疾患の、知っておくと役に立つニュース

パーキンソン病や多系統萎縮症では、αシヌクレインというたんぱく質が脳内に異常に蓄積することが知られています。この異常なたんぱく質を可視化する「αシヌクレインPET」の開発は、臨床現場でアルツハイマー病の診断に使用されているアミロイドPETや、現在研究が進んでいる進行性核上性麻痺の診断に用いるタウPETと比べても、はるかに難しい課題とされてきました。その理由として、脳内のαシヌクレイン凝集体の量が少ないこと、正常なαシヌクレインとの区別が難しいこと、さらに他の異常タンパク質との非特異的結合が起こりやすいことが挙げられます。
このたび、ドイツを中心とする研究グループが、αシヌクレインに対する新しいPET検査薬「[11C]MODAG-005」を開発したことが学術雑誌に報告されました。動物実験では、αシヌクレインの蓄積量に応じてPET信号が増加し、病理変化を反映することが確認されました。また、αシヌクレインを標的とする治療薬候補の効果判定にも利用できる可能性が示されました。さらに、パーキンソン病および多系統萎縮症患者様を対象とした初期臨床試験では、病変が存在すると考えられる脳領域で集積が確認されました。今後、早期診断や病気の進行評価、新規治療薬の開発を支える重要なバイオマーカーとして、日本でも臨床現場で使用できるようになることを期待します。
Saw RS. Sci Transl Med. 2026 May 27;18(851):eaec0813.