お知らせ
2026.03.02NEW
パーキンソン病NEWS【vol.8】パーキンソン病とiPS細胞治療について
パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺および関連疾患の、知っておくと役に立つニュース
最近、iPS細胞を用いたパーキンソン病の新しい治療が、国から条件付きで承認されたというニュースが発表されました。iPS細胞とは、さまざまな細胞に変化できる特別な細胞で、この技術を用いて「ドパミンを作る神経細胞のもとになる細胞」を作り、脳の中に移植することで症状の改善を目ざす再生医療です。これまでの臨床研究では、安全性が確認され、一部の患者様で運動症状の改善がみられたことが報告されています。将来の治療の選択肢として、大きな前進といえる出来事です。
ただし、現時点ではどの医療機関でも受けられる治療ではありません。高度な設備と経験を持つ限られた専門施設でのみ実施される予定です。また、治療は手術を伴い、脳深部刺激療法(DBS)と同様に、専用の脳外科用機器を用いて脳の深い部分に正確に細胞を移植する必要があります。そのため、一定の身体状況や病状の条件を満たす方が対象になることが予想されます。その詳細については、今後明らかになってきますが、現時点では公表されていません。
今回の承認は、今後も継続して効果や安全性を確認していく「条件付き」の段階です。すぐにすべての方が対象となるわけではありませんが、研究が着実に進んでいることは、多くの患者様やご家族にとって希望となるニュースです。ご関心のある方は、まずは主治医にご相談ください。


