お知らせ
2026.01.19NEW
パーキンソン病NEWS【vol.7】パーキンソン病の新しい治療研究について
パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺および関連疾患の、知っておくと役に立つニュース
新年最初の記事では、日本から発信されたパーキンソン病治療に関する最新の研究成果をご紹介いたします。
― 既存のお薬から広がる新たな可能性 ―
パーキンソン病に対しては、現在も世界中で新しい薬の開発が進められており、私たち医療者も大きな期待を寄せています。ただし、新しい薬が見つかってから、実際に患者様が保険診療で使えるようになるまでには、安全性や有効性を確認するために、どうしても長い年月が必要になります。
一方で、これまでにも
「もともとは別の病気に使われていたお薬が、研究によってパーキンソン病にも効果があることが分かり、新たに保険適用となった」
という例があります。
その代表例が、抗てんかん薬として使われていたゾニサミドです。ゾニサミドは研究の結果、パーキンソン病の症状改善に役立つことが示され、現在では「トレリーフ®」という名前で、パーキンソン病の治療薬として使われています。
一方で、これまでにも
「もともとは別の病気に使われていたお薬が、研究によってパーキンソン病にも効果があることが分かり、新たに保険適用となった」
という例があります。
その代表例が、抗てんかん薬として使われていたゾニサミドです。ゾニサミドは研究の結果、パーキンソン病の症状改善に役立つことが示され、現在では「トレリーフ®」という名前で、パーキンソン病の治療薬として使われています。
京都大学からの最新の研究成果
最近、京都大学の先生方が発表された研究で、
抗てんかん薬「ペランパネル」に関する非常に注目すべき報告がありました。
この研究では、〝パーキンソン病やレビー小体型認知症の原因物質の一つと考えられている「αシヌクレイン」〟という異常なたんぱく質に注目しています。
つまり、ペランパネルは
症状を一時的に和らげるだけでなく、病気の進行そのものを抑える可能性がある薬
として期待される研究成果です。
Movement Disorders - 2026 – Ueda J. Mov Disord. 2026 Jan 8. doi: 10.1002/mds.70191.
抗てんかん薬「ペランパネル」に関する非常に注目すべき報告がありました。
この研究では、〝パーキンソン病やレビー小体型認知症の原因物質の一つと考えられている「αシヌクレイン」〟という異常なたんぱく質に注目しています。
研究で分かったこと(動物実験の結果)
- αシヌクレインは、脳の中で 神経細胞から神経細胞へと広がることで、病気が進行すると考えられています
- ペランパネルを投与したモデル動物では
・このαシヌクレインが
次の神経細胞へ広がるのを抑える
・その結果、
神経細胞の障害(神経変性)が軽くなる
ことが示されました
つまり、ペランパネルは
症状を一時的に和らげるだけでなく、病気の進行そのものを抑える可能性がある薬
として期待される研究成果です。
Movement Disorders - 2026 – Ueda J. Mov Disord. 2026 Jan 8. doi: 10.1002/mds.70191.
大切な注意点
ただし、ここでとても重要な点があります。
今後、人での安全性や効果を確認する臨床試験が進められ、十分な科学的根拠が示された場合に、初めて治療薬としての道が開かれます。
- この研究は 動物実験での成果 です
- 現時点では ペランパネルはパーキンソン病に対する保険適用はありません
- そのため、 かかりつけの医師が、パーキンソン病の治療目的で処方することはできません
さいごに
このように、
すでに使われているお薬の中から、パーキンソン病に役立つ可能性を見つけ出す研究は、
新薬開発とは別の、非常に重要なアプローチです。
私たちは、
ことを大切にしています。
すでに使われているお薬の中から、パーキンソン病に役立つ可能性を見つけ出す研究は、
新薬開発とは別の、非常に重要なアプローチです。
私たちは、
- 現在使える治療を大切にしながら
- 世界の研究成果を正しく評価し
- 将来につながる治療の可能性を、患者様と共有していく


