先日、アメリカ・ニューヨークで開催された「第30回 世界パーキンソン病・関連疾患学会(World Congress on Parkinson’s Disease and Related Disorders)」に参加してきました。
この国際学会には、世界中からパーキンソン病に関わる医師や研究者、医療スタッフが集まり、最新の研究や治療について発表が行われます。
今年は800名以上が参加し、とても活気にあふれた会となりました。
お知らせ
2025.05.28NEW
パーキンソン病NEWS【vol.2】パーキンソン病の未来が見えてきた! 世界会議での最新報告
パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺および関連疾患の、知っておくと役に立つニュース
【vol.2】パーキンソン病の未来が見えてきた! 世界会議での最新報告

中でも、日本からの発表が大きな注目を集めました!
- 京都大学の高橋良輔先生は、iPS細胞を使ったパーキンソン病の再生医療についてご報告。2025年4月に世界的な科学雑誌「Nature」に掲載された研究の内容で、多くの参加者が耳を傾けていました。この研究の詳しい内容は、今後のニュースレターでもご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
- 埼玉医科大学の大山彦光先生は、パーキンソン病の症状をより正確に把握するために、ウェアラブルデバイス(体に装着する機器)を使った臨床試験を紹介されました。この発表は特別なインタビュー枠にも選ばれ、会場で取材を受けられていました。
大山先生のインタビューは、学会の公式ホームページ(英語)で後日公開される予定のようです。ご興味のある方は、ぜひ以下のサイトをチェックしてみてください。
IAPRD公式ホームページ
- 順天堂大学からフロリダ大学に留学中の加茂晃先生が、学会中にたった一人だけ選ばれる「Melvin Yahr パーキンソン病臨床研究賞」を受賞されました。AI(人工知能)を使って、パーキンソン病の治療法のひとつである「脳深部刺激療法」の調整をより正確に行う研究が評価されたものです。心からお祝い申し上げます!

このように、日本の先生方が世界の場でも高く評価されていることは、私たちにとってとても心強いことです。
パーキンソン病の治療やサポートがさらに進み、患者様やご家族の生活がより快適で前向きなものになることを、心から願っています。
パーキンソン病の治療やサポートがさらに進み、患者様やご家族の生活がより快適で前向きなものになることを、心から願っています。