当院では不妊症、挙児希望のある方を対象に不妊治療としての内視鏡手術(良性疾患のみ)も行っております。
妊娠に備えて、子宮や卵巣のダメージをできるだけ少なくするように考慮したやさしい手術を心がけております。
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不妊症の24%に子宮内膜ポリープが認められると報告されています。子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫を子宮鏡下に摘出することは妊娠率を高めることがわかっています。
当院は体外受精などの生殖補助医療とともに、子宮にやさしい・妊娠しやすくするための子宮鏡下手術に1996年から取り組んでいます.
一般的な子宮鏡検査は軟性鏡(ファイバースコープ)を用いた観察が主となります。手術が必要な場合は直径が大きな硬性鏡を使用するため、前日から子宮の入り口を広げる処置を行い、麻酔をかけて手術を行いますので入院が必要です。
当院では2015年に最新の細径硬性子宮鏡ストルツ社ヒステロスコープ「ベトキーTM」を外来に導入しました。
ベトキーを用いて子宮鏡検査を行っているため、内膜ポリープや癒着などの異常を認めた場合は、その場で子宮鏡下手術が行えるようになりました。単発性内膜ポリープの8割、多発性の3割、軽度の癒着は外来で切除が可能です。
◆子宮粘膜下筋腫や子宮中隔など、電気メスが必要な手術は、入院での子宮鏡下手術となります。